2012/11/18
本
本は世界をいっぱい内包しながら
こじんまりとそこにある感じが好きだ
その存在が
そしてデザインと印刷
昔の本には現在のオフセット印刷とは違う手触りがある
版画の世界との共通項 というかそのもの
工場というより工房で作られたモノのありよう
最終日に駆け込み
興味深い展示
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/1488
ラベル:
exhibitioninfo
2012/11/10
匠
朝夕の冷え込みが本格化し
案の定 風邪をもらってしまった身を奮い立たせ
訪れたのは新宿 匠木版画工房さん
現在数少ない伝統木版画の制作を手がける工房である
今回は私がお手伝いする あきる野市にある版画のアーティストインレジデンス
アートスタジオ五日市
ここに滞在する3人の作家を伴い 浮世絵の制作について見学
工房代表である彫師 朝香元晴氏により手がけられた浮世絵とその版木
貴重な道具や技術について様々 解説いただいた
おそらくは小学校の授業などで多くの人が目にする『ばれん』も
プロの使用する俗に『本ばれん』と呼ばれるものはそれと全く似て非なる別物
上記写真は当皮と呼ばれる部分をウラから見たところ
和紙を1枚1枚重ね板のようになったそれはこの部分だけで貴重な道具
多忙な時間を割いて 朝香氏に実演していただいた技術や知識の数々は
普段木版画を制作しない私にも大変学ぶこと多く
これらの技術がこの先も受け継がれることを願わずにいられない
一朝一夕に身に付くものでないからなおさら
より一層 版画に興味を深くした一日
追記
アートスタジオ五日市では滞在する3名の作家による展示がスタジオにて
今月11月17日(土)〜23日(金)11:00〜19:00まで開催
2012/11/05
photo sketch
心象のはひいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の湿地
いちめんのいちめんの諂曲模様
(正午の管楽よりもしげく
琥珀のかけらがそそぐとき)
宮澤賢治 ’春と修羅’より
いまにも手に届きそうに成るあけび
季節は違えど あけびを見ると思い出す
一編の詩のはじまり
2012/10/27
2012/10/15
湯浅紀行
和歌山県立近代美術館で 田中恭吉の展示を見たあと
訪れたのは湯浅の町
入り江の奥に位置し 漁港をもつ 細い路地の巡らされた小さな町
醤油発祥の地としても知られる
ここには学生時代の先輩であり 作家 妻木良三さんが住む
数年前 郷里であるこの町に拠点を移し
同じように離れた場所に郷里を持つ自分としても考えること多く
和歌山に来るなら と 言葉に甘え 足を運ぶ
僧侶でもある妻木さん宅 本堂にて久しぶりの再開 話をしていると
ちいさな族たちの乱入 毎日のように訪ねてきては夕方5時の鐘をつくという
氏の絵のまえ そのかたちをまね 戯れて寝転がる子ら
その作品 静寂の空間を前に 賑々しく
お寺は子供の集うところ 当たり前のようにあった光景に しばしほころぶ
湯浅の町を歩くと 路地から路地へ 家の壁
次の角 次の角へと 古い家が軒を連ね
入り組んだ家々の隙間から 青い空が顔を出す
ここは生活のいい匂いがする
町が魅力的だと空がよく映える
絵画における地と図のそれも同じようなものだろうか
やけにおしゃべりな人々に出会い これまたここちよい和歌山弁
生活や町並みのつくりだす窓から 向こう側がよく見えた
妻木さんと 出会った人々 湯浅の町に感謝
2012/10/13
田中恭吉紀行
和歌山出身の美術家であり文芸家でもある 田中恭吉
和歌山県立近代美術館で開催されている彼の生誕120周年を記念する展示を見に
彼の地へ足を運ぶ
僅か23年で幕を閉じた彼の生涯
ことさらそれを美化するまでもなく
彼の作品 それも葉書きほどの小さな紙に映された
軽妙と緊張 晩年のうねり
ひとすじの線に払われた緊張感はなんともいえず
こぼれおちたかけらと それらの空間
じっくりとどめながら美術館をあとにした
そして仕事の合間をぬった旅を後押ししたのは
和歌山は湯浅在住の作家 妻木良三さん
訪れた湯浅の町の話はまた後日
ラベル:
exhibition
2012/10/04
2012/09/23
2012/09/08
2012/08/26
信濃追分訪問
週末は長野の追分宿へ
友人のなかむらじんさんがここにギャラリースペースを
オープンさせたとの報せを受け 訪ねることに
場所は堀辰雄をはじめ多くの文豪が逗留した元老舗旅館油屋
この建物を生かすべく立ち上げられた『油やプロジェクト』
館内にはカフェ、ギャラリー、中古レコード屋などが並ぶ
なかむらさんの『ART PROJECT 沙庭』もそのひとつ
8月は彫刻家神林學さんの展示
シンプルな造形の中に彫刻の魅力が凝縮されていて好きな作家さん
その一角にはなかむらさんの作品をはじめ遊び心のある小品が多数
なかむらさんの公開制作も
夕方には向かいのそば屋で一杯
旅館にもどってスタッフのみなさんとまた一杯
明け方から車を走らせ少々おねむの身体によくしみる
そのまま一泊し 虫の音とともに心地よい夜風
多くを語り 聞き 見た 昔ながらの静かな軽井沢
充実の逗留
この始動したばかりの油やプロジェクトの行く末も楽しみ
明け方車を走らせた理由 しかしお会いしたかった方々はお留守?のようで
ラベル:
exhibition,
油やプロジェクト
2012/07/25
homeward bound
久しぶりの更新になってしまった
そして久しぶりに郷里の山へ車を走らせる
すこしづつ様相を変えながらも
変わらずにある空気と匂い
霧雨に湿った山を歩くと
なぜか自分はここから来たと実感してしまう
土と緑と水の匂いがここちよい
2012/04/05
2012/03/11
2012/02/13
2012/02/08
exhibition at KOBO
立春を過ぎ 暦の上では春ということだけど
まだ感覚的には冬
この時期の個展は自分にとって初めてのこと
薄い光にいろんなものを透かせながら
目を凝らす
雨の中のスタートになってしまったけれど
それもまたよし
雨音に耳をすましてみる
付記
友人のなかむらじんさんに紹介してもらった展示風景
ラベル:
exhibition,
巷房
2012/01/28
exhibition info
個展まで残すところあと1週間
最後の仕上げ
近藤英樹展 版画/立体
『種子の記憶』
2012年2月6日(月)〜11日(土)
open12:00〜19:00(最終日17:00)
巷房
〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル
Okuno Build., 1-9-8 Ginza Chuo-ku Tokyo, 104-0061 Japan
Tel/Fax 03-3567-8727
http://www5.ocn.ne.jp/~kobo/1901.html
2012/01/08
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