2011/03/29

sculpture




知人が引っ越しをするにあたり

家財道具のいくつかを部屋に置いて行くことになったという

その空いた部屋に大家さんが被災者の受け入れをきめたため


計らずも今回の件で誰かの手助けをしたこの知人の行動を

羨ましく思う

不思議な感覚だけれど

いまの自分には大してできることがないので

余計に


日数がたち 次々と入る情報

私は被災した訳ではない

今回のことを軽々しく語るつもりはないけれど

ただ自分なりに

このなんとも言えない苦さを噛み締めながら

あれこれ考えている


芽吹きの季節

春の背中を押したい気分だ


木彫「発芽/再生の種」渡部家住宅のために 2009年制作

2011/03/27

from the studio

                                


先月知人からリトグラフ用プレス機を譲り受ける

解体して自宅へ










武蔵野から湘南へ

アトリエに仮設置

暇を見てメンテナンス









塗装をはがしてペンキ塗り

使えるにはまだ時間がかかる

ただ楽しみの一つではある

2011/03/20

sculpture







来週末 結婚式を控えた高校時代の友人の依頼で発送

帰れなくてすまん

おめでとう




「発芽/再生の種」木彫 アトリエにて

2011/03/16

鎌倉道行き

こんなときだからすこしのんびりした時のことを。


先週、制作の合間に鎌倉へ自転車で

江ノ島を見ながらいつもの道







若宮大路には早咲きの桜

八幡さまを過ぎて二階堂方面へ

大塔宮の手前 Atelier Kikaにて

手織りストール 「 kissani 」 関根朋美さんの展示を見に





心地よい色使いと肌触り 私も愛用





帰り道は報国寺へ

竹庭でしばし休息 竹のこすれる音が静かだ


足もとには雪割草






なるべく身の周りにひそむちいさな事象に目を向けたい

ふとした拍子に出会うちいさな発見

私が作品をつくる理由

2011/03/12

  

こちらは大丈夫です

ご心配いただいている方々に。



ただ日本の北の方にお住まいのみなさん、

また連絡を取れずに不安でいる方々、

救出にあたっている方々、

起こっていることにとまどいながらも

何もできない自分に悔しく思いますが

どうかご無事でいて欲しい。


根拠はないけれど

大丈夫です、と

声をかけたい

そんな気持ちでいます。

    

2011/03/07

lithograph






 
















文芸誌「すばる」(集英社)2009年10月号〜12月号
本文イラストレーション担当
原画よりピックアップ  *掲載時はモノクロ




2011/03/03

東京散歩

  

本日都内で所用。

ついでに展示を見に行くことに。

思ったより時間が浮いたので乗り継ぎの地下鉄まであるく。



  

  







青山から赤坂御用地、豊川稲荷を左に見ながら赤坂見附へ。

自分のほかに歩く人のまばらな都内の大通り。

なぜか遠くに見える赤いやつが寂しげに見えるのは新しいツリーのせいか。








地下鉄に乗って数年ぶりの東京都現代美術館へ。
  
「田窪恭治展ー風景芸術」 2月26日(土)〜5月8日(日)

フランスのサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂における「林檎の礼拝堂」や

香川県の金刀比羅宮における「琴平山再生計画」 に代表される田窪氏の仕事。

こんなことをやりたいというのはどの作家も思い浮かべるけれど、

それをおそらくは周りを巻き込みながら実現してしまう行動力と仕事量に

素直に感じ入る。