知人が引っ越しをするにあたり
家財道具のいくつかを部屋に置いて行くことになったという
その空いた部屋に大家さんが被災者の受け入れをきめたため
計らずも今回の件で誰かの手助けをしたこの知人の行動を
羨ましく思う
不思議な感覚だけれど
いまの自分には大してできることがないので
余計に
日数がたち 次々と入る情報
私は被災した訳ではない
今回のことを軽々しく語るつもりはないけれど
ただ自分なりに
このなんとも言えない苦さを噛み締めながら
あれこれ考えている
芽吹きの季節
春の背中を押したい気分だ
木彫「発芽/再生の種」渡部家住宅のために 2009年制作