版画に欠かせないインク。
版から紙へ写し取られ、イメージを作り上げるのはまさにインクそのもの。
しかしリトグラフには紙に刷りとられることの無いインクが存在します。
「製版インク」と呼ばれるそれは版を作る過程にのみ使用されます。
普段使用しているのはgraphic chemical社のshop mix black。
それを載せるローラーも専用のもの。その名も製版ローラー。
牛の裏革でできています。作り手も日本では1件のみ。(これ一本ちょっとしたエアコンと同じくらいの価格!)
これを版の上に転がす時がリトグラフへの第1歩。
描いた部分にちゃんと製版インクがのれば問題なし。
この黒い部分が後にカラーインクに置き換わり紙に転写されます。
刷りとられた紙には見えない大事な作業。
この秘密めいた作業が好きだったりする。
製版インクを詰めた版はアラビアゴム溶液で覆うと数十年保存が可能です。
2011/01/25
2011/01/07
2011/01/01
2011
昨年は愛媛県美術館に始まり、多くの展示をさせていただきました。
今年はじっくりと腰を据えて制作に望みたいと思っています。
本年もよろしくお願いします。
2010年履歴
1月 「ミルコトカラハジマル」愛媛県美術館/松山
3月 「本を愛する作家たちのオリジナル装幀展」ギャラリーリブアート/松山
5月 「近藤英樹展」巷房/銀座
5月 「版画の色/リトグラフ」 文房堂ギャラリー/神田
11月「little christmasー小さな版画展」 ギャラリーリブアート/松山
登録:
投稿 (Atom)